飲食店でイヤな思いをしたことをブログに書くのはなるべく差し控えたいと思い、今日まで胸の内おく深くにしまってきたが、どうも最近「勘違い系」の飲食店が増えつつあるような気がするので、敢えて書くことにした。
今日の夕飯はなにがなんでもスパゲッティ・カルボナーラ。
今日のランチはなにがなんでも天ぷらそば。
誰しもそうだと思うが、一週間に一度や二度はそんな日がある。
昨日はそんな日だった。
なにがなんでも「ヤキトリ」の日だった。
前から気になっていたある焼き鳥屋に入る。
プーンと嫌な臭いが漂ってくる。トイレのニオイだ。
・ ・・・・・嫌な予感。
こういう店はビール一杯だけ飲んで、ヤキトリを2本くらいつまんで、サクット河岸を変えればいいや、と思っていたのが甘かった。
食べ物はコースのみ。コースを注文した客じゃないとアラカルトでは注文できないと言う。
仕方がないので、一人前2500円也の串コースを二人前頼む。
そのコースの中に苦手な「砂肝」があったので、他のと替えてもらうようお願いすると、店主(推定年齢45歳)が、
「お客さんでね、砂肝とかレバー嫌いだったのに、ウチのを食べたら好きになったっていう人が多いですよ。ウチのは特別な素材を使ってるからね」
そう言われたら、「砂肝」を食べたくなるのが人情。
「じゃあ、砂肝、それにして」と言うと、
「いいです、いいです、無理しなくたって・・・へへ」
・・・・・「なんだぁ?このオヤジ、なんか勘違いしてないか?カンジわり―い」・・・・・
ここでキレては楽しかるべきディナー・タイムが台無しになってしまうので、プチ反撃を試みる。
「おたくのレバーって豚?豚のレバーってきらいなんだよねー、へへ」
「ウチが豚なんかの臓物、扱うと思ってんの、お客さん?」
・・オヤジ、キレました。私を見る目がはっきり人を見下す目でした。
プチ溜飲をさげたので、いい気分でビールを飲んでいると、目の前に巨大なゴキブリが・・・。
「あああぁー、ゴキブリ!でっかい、ゴ・キ・ブ・リーー!!!」と思いっきり叫ぶと、オヤジ店主、慌てて捕獲作業をへっぴり腰で始める。その姿にゴキちゃんも慌てふためき、店内を飛び回り、挙句の果てに、行方不明。
すかさず、
「つかまえたんでしょ?殺したの?まさか逃がしてないよね」というわざとらしい問いかけに、おやじ、
「申し訳ありません。本当に申し訳ありません」と深くうなだれる。
「えー、うそ。捕まえてないの?やだー、どーしよー!ヤダー!!」
松田聖子の男版ブリッコぶりで演技をかます。
「本当にもうしわけありませーん」、頭が地面につきそうだ。許してやるか。
ますます溜飲をさげ、ビールがより一層おいしく感じられる。
ここの焼き鳥はくやしいけど旨かった。焼き鳥屋ベスト3のランキング表に変化がでるほどの味であった。この店を皆さんにお教えしようかどうか悩んでいるが、オヤジが不味いから紹介しないほうが無難かな。
どうしても知りたい方は連絡してくださいな。
そうそう言い忘れたが、会計は11000円だった。
コース料理(2500円)X2、生ビール1杯、レモンサワー4杯でこの値段。
最後に仕返しをされたのかもしれない。