毎日でも卯月の常陸秋蕎麦が食べたいと思っているのに、前回の訪問から4日も経過してしまった。この3日間というもの秋蕎麦に思い焦がれ続けてきた。(←大げさ!)
新蕎麦の時期は「種もの」を注文するのは邪道である。直球ストレートで勝負するのが正しい。なので注文は「常陸秋蕎麦生粉打十割蕎麦」の大盛り。
1/3はもり汁につけずに食べる。爺ちゃんに教わったとおり「のど」で味わいながら食べる。噛むのはせいぜい2回から3回だ。十分に咀嚼されていない蕎麦は喉越しがさわやかで、嚥下したあとに新蕎麦独特の香ばしさが口の中に広がる。残った2/3はもり汁につけて食べるがネギは入れずに同じ要領で食べる。これはこれでまた別の味わいがあってよろし。
あらかじめ注文しておいたおかわりは1枚目が終り、その嫋嫋とした余韻が冷めやらないうちに登場。おかわりはネギも入れてつゆだくで、じっくりと、咀嚼を20回ほどして食べることにした。するとまた別の味わいがやってくるのである。蕎麦の甘みがより強く感じられ、喉越しよりも咀嚼しているときの喜びが感じられるようになる。シンプルな蕎麦をこのように食べ分けることによっていろいろな味の体験をすることができた。次回は別の食べ方・・・たとえば鼻から食べてみたらどんな味の発見があるのだろう?(笑)