今日は自宅から麻布十番まで歩き、ある蕎麦屋でバクダンを製造し、その後、白金高輪まで歩きさらにもう一軒とある蕎麦屋でバクダンを仕込むことにした。
家から麻布十番は目黒通り、第二京浜国道を歩けば簡単に行くことができる。だが、それではあまりにも単調すぎるし、第一、排気ガスの洗礼をもろに受けなくてはならない。いくら歩くのが趣味だとはいえ、そこまでして歩きたくはない。そこで、今日の行脚は幹線道路を一切歩かないで十番まで向かうという俄かルールで臨んだ。
9時半に家を出、ルール通りに歩き十番に着いたのは11時半。東海道を歩いているせいか、十番までの道のりがとても短く感じられた。
麻布十番で地下鉄に乗ってきた女房と落ち合い向かった蕎麦屋は「更科堀井 総本家」。まずはここでピコさんの
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食べたのは「更科そば」(840円)。この蕎麦は玄蕎麦の外側を削って、残った芯の部分を挽いた蕎麦粉のみで打ってあるので色は真っ白である。そのせいか蕎麦独特のあの味は味わえない。
この蕎麦屋では辛い汁と甘い汁を好みに合わせて調合できる。(麻布十番の他の2軒の更科系蕎麦屋も同様である)以前にもそうしていたようにから汁とあま汁の比率を2:1にして蕎麦を手繰ったところ、物足りない。はっきり言うと、美味しいとは感じられないのである。つい2年ほど前まではここの蕎麦がイチバン!と周囲に宣伝していたのに・・・。蕎麦行脚をするうちに蕎麦の好みが変化してしまったのだろう・・・。
女房は普通のもりそば(730円)。数本もらって食べてみたところ、こっちのほうが蕎麦の香りが豊かで好みである。こっちにしておけばよかった・・・。
「更科堀井」の隣りに鯛焼きで有名な「浪花屋」が出来ていた。「豆源」の横にあった前の店舗は現在は建て直しの最中で、その店舗が出来上がる来年の2月までここで営業をするそうだ。
土曜日ということもあり、30分くらい待たされると覚悟したが、すんなり買うことができた。店舗が移転したことがあまり知れ渡っていないのだろう。
鯛焼きのカリカリとした周りの皮と餡子は何度食べても美味しい。
次なる蕎麦屋は白金高輪から歩いて15分以上はかかる「裏白金」にある「三合菴」である。でもって、ここでまたピコさんの
「増築後の三合菴に行ってきた(白金高輪/蕎麦)」にピンポイントで落とせる最新鋭のバクダンを製造しようというのである。が、思わぬところから横槍が入りこの目論みは断念せざるを得なくなってしまった。というのは、こともあろうにいつもベタ靴をはいている女房が今日に限ってヒールなんぞをはいており、裏白金まで歩くのはムリ!と駄々をこねだしたからなのだ。
そこで同じ十番の「川上庵」で蕎麦をずずることにした。
食べたのは「桜海老のかき揚げとせいろ」(1500円)。桜海老は今が旬で、カリッと揚がっており美味。(かき揚げはもり汁に十分に浸して食べるので、カリッと揚がっているかどうかはあまり関係ないが)
ここの蕎麦は今回で3回目なのに以前に食べた蕎麦の記憶はほとんどない。食べた感想は蕎麦は太すぎ、食感はコシは弱く歯に絡みついてくるほどのもっちり感、もり汁はもう少し甘めのほうが好みといった程度のものであった。