今日は義母との昼食会の日。たまには趣向をかえて向かったのは、昨日も訪問した「GEOGRAPHICA」にあるイタリアン・レストラン「イル・レヴァンテ」。
"Levante"というのはスペインのバレンシアを中心とする「レバンテ地方」のことだと思っていたが、イタリアにもレヴァンテという地名があったことが今わかった。
調べてみたら、この地域は第一次世界大戦終結まではオーストリア帝国領で、現在はイタリアの特別自治州になっているそうだ。この地域は領有問題で揉めたトリエステの北西に位置しており、すったもんだがあった地域だ。・・・当時のこの地域の歴史は過去にずいぶんと勉強したけど、かなり忘れている。勉強しなおさなければ。
それはいい。飯の話題に戻ろう。このレストランは北部イタリアの料理をだすところなのか?・・・・・メニューから判断するとぜんぜんそうではなく、ありきたりの料理の数々が列挙されている。

女房とボクはサラダ・パン・パスタ・コーヒーで1050円のランチセットをお願いした。パスタは「帆立貝と海老のペペロンチーノ」。
このパスタは特にどうという味ではないが、まあまあイケた。普通に美味しいってカンジ。

パスタだけでは足りないのでピッツァ・マルゲリータ(1000円)を追加。このピッツァはクリスピシモ・タイプ(「クリスピシモ」はボクの造語でクリスピーの最上級とご理解いただきたい)で、つまらない味。これはピッツァではない。チーズの味もほとんど感じられなかったし、トマトソースは缶詰のスピガドーロをミキサーでペースト状にしただけって味だったから。
義母は1800円の「ランチコース」(アンティパストの盛り合わせ+帆立と鯛の網焼き)。前菜にもメインにもパスタにもピザにも満足していた。
彼女は人が違うものを食べていると、それが自分のよりも美味しそうに見えてしまい、その人が親しい人だと料理の交換をお願いするというまるで子供のような性質のおばあさんなのである。
この日も女房のスパゲティを交換してくれと女房を脅していた。で、交換してスパゲティを食べたのはいいのだが、女房が鯛と帆立の網焼きを食べていたら、こんどはそっちが欲しくなってしまい、再びお皿を交換させられてしまったのだ。
女房は慣れっこになっているそうだが、いつぞやは「寿司処 會」でもやられたらしい。「ばらちらし」を横取りされたというのだ。義母は握りを食べており、いつもの癖が出たらしい。そのときにはすでに好物の中トロは義母の胃におさまっていたそうな。