「ねえ、天下一いかない?」
「天下一、懐かしいわね。いこ、いこ♪で、どこの天下一いく?」
「恵比寿にあるんだよ。ほんとは原宿がいいんだけどね」
「どこでもいいから、いこ、いこ♪」
「天下一」で食事をするのはかれこれ10年ぶりなのである。
店の前で・・・
「ねえ、天下一じゃなくって天下一品って書いてあるわよ」
「名前を変えたのかも・・・でも、おんなじ、おんなじ・・・はいろ」
店に入ると・・・
「ねえ、なんか臭いがちがわない?」
「うん、こんなに鶏臭くなかったけど、まあだいじょぶだよ」
「でも・・・・・他行かない?」
「平気だよ」
ラーメンのこってりを注文する。(昔はこってりとかさっぱりとかはなかったのだが・・・)
スープをひと口・・・
「てんかいちとおなじってっていっていたわよね(怒)」
「うん(沈)」
「ぜんぜん、ちがうじゃないのよ(激怒)」
「うん(没)」
「だからはいってすぐにかえろっていったのに(極怒)」
「う、う、・・・・・・」
スープは鶏の香りが強い。なんてもんじゃなくて、鶏くさーい。
しかも、ポタージュのようにドロドロッとしている。
なんとか鶏臭さを消そうとしてラー油、胡椒、辛味噌をスープが赤黒くなるくらい入れてみるも、それで臭いが消えるようなヤワな臭いではない。
スープを除けて麺だけを食べようとしても、粘性が強すぎるスープは麺にまとわりついて容易に離れてはくれない。
それでも、なんとか完食。。。しかもスープもあらかた飲み干してしまう。。。だって。。。もったいないじゃん。
店を出ると・・・
「ねえ、あのスープってさぁ、冷やすと煮凝りになりそうだね。あんなに飲んじゃってだいじょぶなの?」
「ってなにが?」
「ほらゼラチン質って尿酸のカタマリっていうじゃない、だ・か・ら・・・フフフ」
「ぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
心持ち左足の親指が疼いたような気がした。
粘り気の強いスープは口の中に皮膜を作ってしまった。
アイスコーヒーとかキリンレモンでは皮を破ることはできない。。。で、大好きなフレッシュネスの「メンチバーガー」で口直し。
「ねえ、肉も尿酸値の敵だったわよね。。。フフフ」
「・・・・・・ウルセー、オババ(ボソ)」
「天下一品」の隣にあった餃子専門店・・・こんど来てみよっと。