「鳥鍈」と書いて「とりえい」と読む。
ここはあの長嶋監督の行きつけの焼鳥屋である。
女房の風邪が治らないので、またひとり酒になってしまった。
一人も悪くないが、飲んでいる姿をもう一人の自分で眺めてみるとどうしても絵にならない、それどころか滑稽ですらある。
「時間ですよ」に登場する藤達也(知らなかったらごみん)のようなひとり酒の似合う男を夢見てきたのだが・・・・・
会社に立ち寄ると部下が一人で黙々と仕事に打ち込んでいる。
その部下の仕事が終わるのを待って彼と目黒線で田園調布へ。
午後8時をとっくに過ぎているのに表には行列ができている。
それでも15分ほど待たされて店内に入ることができた。
目当てだった「若鶏のねぎま」と「鶏の煮込み」は残念なことに売り切れ。
この時間だとこの店の看板商品は売り切れてしまうのだ。
★トマト(400円)
これはトマトをカットして、その上から塩をふっただけの一品だが、来店客のほとんどはこれを食べる。
このトマト、大きいが大味ではなくて、しっかりと味があるのだ。
しかもかかっている塩の味がとても良い。
これを食べるだけでもこの店に来た甲斐があるといっても過言ではないほどである。
★つくね(一串130円?)
この店の串物の発注単位は3串以上というシバリがある。
このつくね、よくあるつくねではない。
鶏ひきと鶏のすり身を混ぜて焼き上げてあるのである。
だから、ふわっとしたおでんのボールのような食感である。
鶏のつくねというより、つみれの串焼きのような味もする。
食べていたらまた魚肉ソーセージを食べたくなってしもーた(注:味は全く異なる)
そして早くも本日のメイン・イヴェントである。
★もも焼き(800円?)
これも巨大である。
鶏肉は焼き加減がちょうど良く、ジューシーで味が豊かである。
長嶋監督がこれをかぶりつく姿を想像しながら食べると旨味が増す。
(長嶋監督は「かぶりつき系」の食べ方をする。世田谷の鰻屋「きくかわ」で目撃)
★手羽焼き(800円?)
手羽も巨大である。
焼鳥屋で串に刺されてちんまりと焼かれる手羽なんかフン!である。(えばるな!)
口の周りを脂でベトベトにしながら、モグモグ・チューチュー・ガリガリして食べるのが旨い。
脂っこいのに口の中はサッパリしているのが不思議である。
★ピーマン(400円?)
この店にはご飯物がない。
だから〆には、おかしいかもしれないが、ピーマン焼きを持ってきた。
これも巨大で、甘味が旨い。
旨くて旨くて酒を飲むのを忘れてしまうほどであった。
その証拠にこれだけしか飲めなかった(???)
今度は早い時間に来て「若鶏のねぎま」と「鶏の煮込み」を食べたい!
追記1:近いうちに長嶋監督御用達の上野毛の鰻屋「きくかわ」と自由ヶ丘の中華「楼蘭」を訪問予定。
追記2:帰りに「メゾン・カイザー」で買い物をしようと考えていたが、鳥鍈を出たときにはすでに閉まっていた。
ううう、残念!
pさまにトラバしようと思っていたのに・・・グヤジー!!!