「母庵」と書いて「ままあん」と強引に読ませる。
「ぼあん」でも「ぼいん」でもない。
ぼいんはおとうちゃんのもんやないんやでぇー♪・・・なっつかしー!
こんなくだらないことに紙面を割く余裕はない。
さて「母庵」の話。
この店は碑文谷ダイエーの近くにあり、ときどき車で通るので気になっていた店だ。
女房の友人の話によると、とても美味しい創作和食の店で、いつもお客さんでごった返しているという。(創作系の和食って嫌いなんだけどね、ホントは)
運の良いことに7時に予約がとれたので、女房と手をつないで「くつがなる」を歌いながら徒歩で向かった。(これはほとんどウソ!「徒歩で向かった」のみがホント)
この店は古民家を改装してダイニングにしたもので、店内に入るとほんわかとした雰囲気に包まれる。
まるで自分の家にいるような錯覚を覚える。
カウンターの席に通され、まずは数ヶ月ぶりの生ビール(??)で乾杯。
久しぶりに口にするアルコールは五臓六腑にしみわたる。
●「花山葵のおひたし」 ●「かぶと白菜のサラダ」
今日は昼にガッツリと食べているので、野菜を中心に軽く食べることにしていた。
まずは「花山葵のおひたし」。この味付けがとても優しい。
お店の雰囲気と同じでほんわか・ほのぼのした味わいである。
「かぶと白菜のサラダ」には驚かされた。
かぶと白菜はほんの少し湯がいただけのもので、そこに柚子の香りの高いドレッシングがかけられている。
かぶと白菜の味、歯ごたえ、そして柚子の香りが三位一体となって醸し出すハーモニーの絶妙さにしばし無言となる。
●「カリカリごぼう」 ●「里芋の蟹あんかけ」
さきほど出された前菜2品にすっかり興奮しながら、次の料理「カリカリごぼう」に箸をつける。
これはココのオススメの一品だけのことはある。
カリッと揚げられたちょうど良い厚みのごぼうに山椒風味のなにかがかけられているのだが、ただの塩と山椒だけではない。
分析しようにも私のパワーでは無理である。
「里芋の蟹あんかけ」・・・この料理がこの店で食べた中で最も美味しかった。
旨い!という以外の表現方法がわからないほどの複雑な味わい深さである。
●「新じゃがとアスパラガスのソテー」 ●「自家製さつま揚げ」
お腹が一杯になりつつあったのにもかかわらずさらに3品を追加注文。
旨い!という感覚が麻痺してしまっていると思われるのに、これら2品もなかなか良い味をしていた。
両品とも分析を許してはくれない複雑な味で、「新じゃがとアスパラガスのソテー」に入っているベーコンは脇役として素晴らしい演技を演じており、「自家製さつま揚げ」のつけだれは黒子としてさつま揚げという「玉」をさらに「玉」たらしめている。
これを書いている今でもこのときの興奮が蘇ってきて、筆に力が入ってしまうほどである。
(ちょっと文章が大げさになっているので、その分差し引いて読んでね)
●「カリカリ豚のガーリックライス」 ●「シャルドネ」(ナパヴァレー)
〆は「カリカリ豚のガーリックライス」(ホントは焼きオニギリにしたかったが、女房がこれ!と主張するので素直に従うやさすいボクなのでしたー。←きょうのワンコじゃない!)
会計は12000円。(ワインが5000円)
雰囲気も接客もそして料理も大満足の「母庵」であった。
ここには近いうちにまた来るであろう。
★「母庵」
住所:目黒区碑文谷5-7-11
電話 (3719)1280
営業時間 11:30~14:00(月~金)
17:30~23:00(月~金)
11:00~14:00(土日祝)
17:00~22:00(土日祝)
定休日 毎週月曜日(休日の場合は翌火曜日)