食後、近いからと軽い気持で「オーバカナル」に来たのが間違いであった。
入り口にディスプレイされている「本日のランチ」のディスプレイを見た家人は薄ら笑いを浮かべながら、「デザートだ。おほほ、うふふ、どうしようデザートだ」と呟いている。
ディスプレイされていたのは家人の大好物の「鴨のコンフィ」である。
これをデザートと呼ぶ人は、勿論、いない。
私の制止をふりきって家人が注文したのは言うまでもない。
ガツガツと好物のコンフィを貪り食べている謎の女を横目で見ながら、私はカフェオレを飲みつつコンフィについてきたフランスパンを齧る。
今回はオコボレもなしである。正確に言えばコンフィから滲み出た鴨の脂を少しだけパンにつけさせてもらっただけである。
今回はオーバカナルの鴨のコンフィにありつけなかったが、この店のコンフィは天下一品である。これで890円は超リーズナブル・プライスである。
追伸:食後、車を走らせていたら、赤坂見附駅前の路上に消防車が多数集結しているのを目撃した。
実はこの時、
saorinさんが大変な事件に巻き込まれていたのである。