我が家では渡仏前に息子と外で食事をする習慣がある。そのときにはそこらへんのファミレスやチェーン居酒屋ではなく、そこそこのところに出かける。今回は等々力にある「寿司処 會」。
まずは河豚皮の煮こごりをつまみに生を一気飲み。つづいて白ワイン。以前は刺身や寿司との相性が抜群な勝沼醸造の”ISEHARA”をよく飲んでいたが、もう入荷してこないそうだ。田崎真也さんが何かの雑誌でこのワインを絶賛して以来、今ではレアワインとなり簡単には手に入らなくなってしまったのだ。昨年、醸造元の「勝沼醸造」を訪問した折に聞いたところ、ボルドーのグラーヴのあるシャトーからも注文が入ったとのことである。
で、飲んだのはイタリアのソアーベ。「ISEHARA」と傾向がとてもよく似ており、十分に楽しむことができた。
「〆め鯖」。鯖は当然、新鮮であり、酢の〆具合、塩加減がちょうど良い。
「鰯の刺身」。青魚でも鯵はさばいてショウケースの中に並べられてあるが、鰯はその都度、冷蔵庫から出してさばいてくれる。脂が乗っていてとても美味しい。
「鱚の昆布〆め」。昆布効果のせいか、かすかに”ねっとりとした甘み”が心地よい。
「貝の刺身」。この店は別名「寿司処 ”貝”」とも呼ばれており(by 自分)、どの貝も活きが抜群によろしい。コリコリ(貝を噛んでいる音)、ごっくん(ワインを飲む音)、コリコリ、ごっくん・・・ワイン消費を促進する肴である。
「若筍の刺身」。これを食べていると、春が足音を立ててこちらに向かってくるのを感じる。
「生牡蠣」。こんなに美味しい牡蠣は今までに味わったことがない。なんとも表現できない味わいである。
そろそろお腹がいっぱいになりそうなのでご飯ものをいただくことにした。
「雲丹ご飯」。いつもの定番。
「穴子の握り」。ボクにとってここの穴子握りは食べ物ではなく「飲み物」である。口の中でとろけるほど柔らかく、口に入れたと思った刹那、まっしぐらに食道に入ってしまうのである。その喉越しの爽快さたるや「スーパードライ」も及ばない。(かな?)
〆は「中トロの細巻き」。あは~ひあわふぇ♪
さて、明後日、フランスに飛びます。今回はボルドーとブルゴーニュを回り、桜の蕾がふくらんだ頃、帰国する予定です。それでは、いってまいります。
おっと忘れるところであった・・・ピコさんの
”夏から秋へ、そんな季節の「すし処 會」”
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