このリストランテは白金のプラチナ通りを歩く度に気になっていた。
自称グルメの友人にこの店の話をすると、テレビや雑誌にしょっちゅう取り上げられている有名店であるらしい。
この店のオーナーシェフ、マリオ・フリットリ氏もときどきテレビに出演するという。
そんな話を聞いてしまうと、どうしても「ルクソール」に行かねばとの強迫観念にとらわれる。
この店は「高い」とも聞いていたので、まずは下見ということで、ランチタイムに出かけてみた。
ランチメニューは友人が1500円、私は2400円のメニューを注文。
前菜は「サーモンのテリーヌ」
イタリア料理にもテリーヌがあるのかどうかは知らないが、シェフの腕を見るのには恰好の材料だ。
分厚くカットされたサーモンのテリーヌはサーモンと帆立貝に上品な白身魚を加えて固めてある。テリーヌの口の中でのとろけ加減、それぞれの海の素材のまざり加減、塩加減、どこを取っても文句のつけ所がない。
これだけ量があると、食べている途中に「飽き」がくることが間々あるが、食べ終えても食べたりない気分だ。