久しぶりにフレンチが食べたくなった。で、ダメモトで奥沢の「ラ・クープ」に電話してみたところ最後のテーブルが空いているとのこと。3回目にしてやっと予約が取れた。ラッキー。
ムニュは6300円、4750円、3150円と3種類である。カルトにはそれぞれのコース内での選択肢が与えられているが、陽気でサンパなマダムによると越境して選択しても一向に差し支えないとのこと・・・?料金の差は皿数の差だとのこと・・・・・?
小食なわれわれは前菜・メイン・デセール ou チーズ・カフェで3150円のコースを選択。ワインはいちばん安いローヌの赤をお願いした。ワインリストは見開き2ページのものであるが、この規模の店にしては品揃えが豊富かな。驚いたのはその値段。レフォール・ドゥ・ラトゥールの2003年が15000円くらい、”スーパー・セカンド”と言われるラスカーズの93年も同じくらいの値段。小売価格に近い。シャトー・マルゴー(ミレジム忘れた・・・98?)だって確か4万円しなかったと思う。
アミューズは鴨肉と豚バラ肉のリエット。これをアツアツのパンにつけて食べるのだが、このパンがとても美味しい。(但しやけどに注意!)アミューズのオトモはアサヒ・スーパードライ。
ボクの前菜は「柔らかく煮込んだ仔羊とポークの詰め物、パン粉付け焼き」。中にはねっとりと煮込まれたラムとポークの肉が入っている。口に入れるととろけるよう。このソースはなんだろう?見た目はあっさりしているのに、実際はとても濃厚な味・・・分析不可能な味である。コロモに火が入りすぎていることを除けば☆☆☆である。(女房に半分近く取られた。理由はCMのあとで 笑)
女房の前菜は「海老と帆立の包み焼き サラダ添え」。揚げたパートフィロの味が全面に出すぎており、肝心の海老と帆立の味がどこかに隠れてしまっていて残念といったところか。
ボクのメインは「シャラン産鴨のロースト、赤ワインソース」(+1050円)。鴨肉は野性味を帯びた味で弾力がものすごい。ナイフで切るのに難儀したほどである。ボクはゴムのような肉質の肉は好きではないが、この鴨肉に限って言えば許してしまう。つうかもしもヤワヤワの肉質だったらがっかりしてしまったかもしれない。ワインソースともとてもよくマッチし満足できた。次回はマイ・ライヨール(ボルドーで買おうと思ってる。デヘ)持参でこの肉にチャレンジしたいもんだ。
女房のメインは「和牛ホホ肉の赤ワインの煮込み」。ホホ肉は口の中でホホホと崩れ溶ける。もう少しソースの甘みを抑えてもらったほうが好みかな。人参はクミンで煮込んだものだそうで、とても面白い味だった。
ボクはデセールではなくチーズを選択。山羊のチーズを所望したところ、大好きなロワールの、それもボクがいちばん気に入っている「プリニィ・サン・ピエール」が出てきたのには吃驚!(奥はサント・モール)昨年のロワール旅行以来のプリニィ様である。あは~ひわあふぇ♪
女房のデセールはなんとかのスフレとなんとかのソルベ。西麻布「ル・スフレ」のスフレよりも美味しかったそうだ。
カフェは女房はカフェ・クレーム、ボクはノワゼット。コーヒーも手抜きのない味だ。
コーヒーを飲み終わって美味しかったお料理の余韻に浸っていたら、ハーブティがサービスされる。こんな心配りが嬉しい。コーヒーとハーブティの「クープ」が和食器だったのがとても印象に残った。
<その他>
・厨房スタッフ2人、フロアスタッフ2人。満席(約20人)でも料理の出てくるタイミングはとてもよかった。マダムの気配りのせいだろう。
・メインの魚は1種類のみ。(この日はほうぼう)肉重視のレストランなんだろう。(11月ごろから猪をだすらしい)
これでいくらだったと思う?〆て12075円(メニュー:3000X2、鴨:+1000、ビール:600、コート・デュ・ローヌ:3300、グラスワイン:600、税:575、サービス料:0、スマイル:0)。これだけ満足できてこの値段は嬉しい。またこよ~っと!
フランス料理「ラ・クープ」(奥沢):http://www.la-coupe.com/