★6本目イタリア・アルブッツォ州の「カザーレ・ヴェッキオ」を開けた。ぶどうの樹は通常一本に8房のぶどうがなるのだが、このワインはそれを2本に制限してあるそうだ。そのせいで色も味もとても濃厚だ。大げさに言えばすこし粘り気を帯びている。
これに合わせたのはアルブッツォ州の隣りのマルケ州の郷土料理である「スパゲティ・アマトリチャーナ」。とてもよくマッチした。
このワインはリピートするであろう。
★7本目どうせハンバーグだからと開けたのはお歳暮にいただいた資生堂パーラーのカレンダーワイン。味はこんなもんかという味。
つまみはフォアグラ入りハンバーグでとても旨い!こんなことならとっておきの85年のボルドーを開けるんだった・・・。
★8本目7本目に引き続き飲んだのはボルドーの赤。どこで買ったのか、いくらで買ったのか、ぜんぜん憶えてない。
★9本目ワインは西小山「ヤマニ」で購入したCh.Gloria1999(St.Julien)。パーカー氏の本では1998、2000年の評価は書かれているのに1999年だけは無視されている。(ちなみに昨日購入した2003年は87~89点とまあまあの評価)
飲む30分前に開栓し、味見をしてみると苦味を感じるし、味がぼやけている。ワインの温度が14度と低いからなのだろうか・・・。デキャンタージュし、きっかり30分後に味を見てみると・・・とても深みのあるいい味に変化する。表現力がないのでどんな味なのか、香りはどうなのか巧く言えない。つまみのラム肉と合わせてみると、ワインが負けてしまう。これをどのように解釈すればいいのだろう。ワインが繊細すぎるのだろうか・・・よくわからん。
ところが、ワインの温度の上昇によるものだろうか、時間の経過とともにワインの味は徐々に濃くなり、しかも今まで顔を出さなかった味がいくつか現れ複雑ではあるが全体的にまとまりを持った味に変化してきた。このころになるとラム肉と対等にわたりあうようになり、口の中で素晴らしいハーモニーを奏でるようにまでなってハッピー。
美味しいワインはチビリチビリと飲るので、食事が終わってもまだ1/3程度残っている。余っているミュンステルと赤牛のペルミジャーノ・レッジャーノと飲んだが、すでに食事開始から1時間経過したこの時点では、グロリアは強烈なミュンステルを負かしてしまうほどの強さを持っていた。(そのうちにこんなに強いグロリア夫人とヴァレリア夫人とを決闘させてみたいものだ。 笑)
★10本目つまみアサリの酒蒸し、イカゲソと里芋の煮物、小松菜と油揚げの煮びたし。これに合わせるワインは白だが、生憎、白の在庫はシャサモンとボルドーの安ワインしかない。シャサモンを開けるには勿体なさすぎるつまみだし、ボルドーのいつもの白はちょっと飽き気味。
そこで、赤は赤でもさらっとしていると思われるローヌの赤を娶らせてみた。これはタイユバンのローヌで広尾の「エノテカ」で購入したものだ。
2004年ものでちょっと早すぎるのではないかという不安は的中。アルコールの香りがストレートでワインに落ち着きがまったくない。やはり早すぎたようだ。ローヌ特有のおっとりとしたマイルドな味を想像したが、けっこうスパイシーでシャープな味わいであった。