私は「月見そば」が嫌いである。なぜ嫌いかというと固まりきらない白身のあのキョロキョロした感じがどうも苦手だからなのである。ぬるいかけ汁だとキョロキョロの度合いが高まり、とてもじゃないが食べる気がしなくなる。
それならなぜ今日はこの「月見そば」を食べるのかと質問されてしまいそうだが、今朝の「めざましテレビ」で「月見そば」の玉子は先に食べるか後に食べるか」というアンケートをやっていたからなのだ。どちらのほうが多かったかは見のがしてしまったが、どっちが先というより、この玉子はそのまんま食べるのではなく、汁の中でぐちゃぐちゃとかき混ぜてお蕎麦とからめてたべるもんでしょうが!「月見そば」の玉子は具ではなくて、まあ、薬味と一緒の分類に入る・・・言ってみれば「すき焼き」の玉子と同じで玉子だけを食べるのはルール違反だろーが!オラが見本を見せてやんべ!ってことで「達磨翁」の乾蕎麦で作ってもらった。
出来上がりが冒頭の写真だが、まあ~、その~、ヴァレリアは蕎麦屋でも温かい蕎麦は食べないから仕方がないのだが、汁が熱くなく、というかぬるすぎて食べられたものではない。
そこでチンを1分ほどして食べたのだが、まだキョロちゃんがカタマリで残っていたので、さらにチンを1分追加。・・・したら、玉子が固まってしまい「月見そば」ぢゃなくなってしまった。おまけに蕎麦は駅そばのようにふんにゃふにゃに変身してしまったのである。
もちろん完食したが、ブログのためとは言え、このようなことは二度とすまいと家宅で固く片倉さんに誓った私は所詮、煩悩にまみれた「火宅の人」である。・・・チカリタ
(片倉さんとは一茶庵の創業者であり、蕎麦名人・高橋邦弘氏の育ての親である「片倉康雄氏」のことである)
そして、こんど生まれ変わったら温かい蕎麦をちゃんと作れるご主人様に飼われたいと思ったシロなのでした~~。<ヲイヲイ!