先日、友人のT君から那須高原「ほし」のお蕎麦とボルドーワインに関しての分厚い本を頂いたので、それらをテーマにして夕食を組み立てた。と言っても赤ワインと蕎麦はどう考えても合うとは思えず、こんな献立になった。
献立:
☆「Coq au vin」・・・若鶏の赤ワイン煮込み。これはブルゴーニュを代表する料理である。
☆「Coquille St Jacques a la plancha Ratatouille 」・・・帆立貝のプロヴァンス風 ラタトゥイユ添え
☆「Salade provençale 」・・・プロヴァンス風サラダ。
(ドレッシングは「マイユ」のビネガーとアラン・デュカス氏推奨のイタリアのバージン・オイル)
以上の料理に合わせるワインはボルドー・メドック(ペサック=レオニャン)の格付けシャトー「カルボニュー・ボリー(Carbonnieux=Borie)」のグラン・クリュ(2001年)。ボルドーワインの重々しさを想像して飲んでみたところ、想像したほどではなく、どちらかというとACブルゴーニュの赤のような味わいだ。(本にそう書いてあったので影響されたのかも)なので、ブルゴーニュ料理である若鶏の赤ワイン煮込みにはとてもよく合う。帆立貝にもそれなりにマッチした。
「ボルドー」の著者であるロバート・M・パーカーJrの評価によると2001年の「カルボニュー」の赤は100点満点中88点で優良に属するという。彼の文章を引用すると、
カルボニューの力作。この魅惑的で外交的な2001年は、口に含むとだんだん体格がよくなってきて、ブルゴーニュのような個性が森の土、スイートチェリー、プラム、燻煙の特徴とともに現れる。やわらかで、穏やかで、相当な楽しみや複雑さがある。向こう10年で飲むこと。
だそうである。
「外交的」、「体格」といった言葉が理解不能だが、そこそこのワインなのであろう。「カルボニュー」のほかのヴァンタージュも試してみたいものである。
このワインは散歩の途中に西小山にある酒店「ヤマニ」の若旦那に薦められたものである。価格は2980円。
蕎麦はT君から頂いた那須にある蕎麦の名店「ほし」の乾蕎麦である。
乾麺なのにコシはしっかりしていて、蕎麦の表面も乾麺らしくなくちょっとざらついていいるところに驚かされる。(「達磨」の乾麺はつるつるでイカニモという麺であったが・・・。)
味も香りも素晴らしい。那須のお店で打ち立てのこのお蕎麦を食べたT君ご夫妻が羨ましい。
お蕎麦には100%山田錦の「開運」ひやづめ純米酒を見合わせた。これもマッチ・グー!<ズルル!であった。
「ほし」(那須)
住所:栃木県那須郡那須町湯本206-839
電話:0287-76-1737
営業時間:11:30~15:00頃(売り切れ次第仕舞い)
定休日:木曜
(「dancyu」12月号、77ページに掲載されている)
ということで第一回目の「蕎麦とボルドーワインの夕べ」は成功裏のうちに幕を閉じたのであった。(次回の「蕎麦とボルドーワインの夕べ」にはボルドーワインはサン・ジュリアン、蕎麦はまだ未定である。)
腹ごなしに目黒駅まで往復散歩。目黒の「銀座ウエスト」でリーフパイをお土産に買って帰る。ココのリーフパイは旨いど~~!