衝撃のタイ料理を食べたあとに「もう世界制覇の夢は捨てよう」と固く心に誓ったのに、夜になるとそんなことすっかり忘れてしまい友人であり取引先でもあるM氏を誘ってレバノン侵攻を決行する。
代官山にあるレバノン料理店「マイ・レバノン」はあのカルロス・ゴーン氏の奥さんが経営するレストランである。
●「ババガノーシュ」(BABAGANOUGE) ●「タブーリ」(TABOULI)
レバノン料理といえば・・・・・なんにも浮かんでこない。
そんなわけで、とりあえず前菜で様子をみてみることにする。
「パパガノーシュ」はなすと胡麻で作ったペースト状の料理でこれをピタパンに塗って食べる。
ほのかになすと胡麻の味を感じる。味は淡白でなんかぼやけている。
従って、美味しいのか不味いのかは判断できない。
ちょうど今の季節、お昼ご飯を食べた1時間後くらいに襲ってくるぽや~~んとした感覚を思い浮かべながらこの味を想像していただきたい。
「タブーリ」はレバノンを代表するサラダだそうで、大量のパセリの中に少量の玉ねぎが混ぜ込んである。
味は強烈である。パセリの例の味に強い酸味、それに加えてミントのスースー味が三位一体となって頭でけではなく体中冴えわたるほどパンチの効いた味なのだ。
薬屋で売っている眠気防止剤「モカ」と「ファイトいっぱーつ!」とを一緒に飲むよりも効き目はありそうだ。
こんどどこかの洋食屋に行ったら是非試していただきたい。
食後に、ロッテ・クールミントガムを噛みながら、いつもは食べないパセリにビネガーをたっぷりと浸して食べてみれば、即席「タブーリ」の出来上がり~~!(←実際に試したらトラバしてネ)
午後のお仕事がはかどること間違いナシである。
●「オムス」(HUMMUS) ●「ほうれん草のパイ」(FATAYER SPINACH)
「オムス」はひよこ豆と胡麻のペーストである、とレバノン人スタッフからの説明に「なるへそ、なるへそ」と目が納得したのも束の間、次の瞬間には鼻がものすごいマトン臭に襲われてしまう。
フガフガ、ガフガフ臭にスギ花粉にもめげなかった私の鼻は抗原抗体反応を起こしてしまい壊滅寸前である。
あまりにも刺激的な料理2品に私の味覚は完全にやられてしまったのか「ほうれん草のパイ」についての分析を試みることはもはや不可能。
なんの味もしなかった。。。。。
●「イタリアワイン(白)」
ワインはレバノンが発祥の地である。
「ぐるなび」にこのお店は常時2000本ものレバノン産ワインを在庫していると書いてあったのに、実際には6000円と9500円の赤ワインしか置いてなかった。
仕方なくイタリアの白(4500円)を飲んだ。
レバノン侵攻をする前にはM氏とレバノンの次はジャマイカを併合しよう!などと気勢を揚げていたが、逆にレバノン軍の予期せぬ反撃に気勢を削がれて尻尾を巻いて本土への撤退を余儀なくされる。
こんどこそ、こんどこそ、無茶な戦いは止めよう!世界制覇などという無謀なことを考えるのは止めよう!と固く心に誓ったのであった。
外国旅行も終盤にさしかかると誰しも「日本に帰ったらまずなにを食ってやろうか」と考えるのではないだろうか。
私の場合はいつも寿司か蕎麦である。
ということで、本土の土を踏んだ我々は間髪おかずに広尾の
「箱根暁庵」に飛び込んだ。
●「山形の冷酒とつきだし」 ●「暁豆腐」
●「出汁巻き玉子」 ●「暁サラダ」
●「ざるそば」 ●「冷酒の蕎麦湯割り」
なんたって、我が家がイチバンである。
(↑とかいってまたわけのわかんないところに行こうなんていいそう by尿暴)