根岸の
「香味屋」で一人飯をしたことを女房に話してからというもの、休みになると「つれてけコール」が姦しい。
日曜日だし車で行ってもたいして時間はかからないだろうということで予約をして出かけてみた。
「香味屋」は先日食べた「メンチカツ」と「ハヤシライス」がウリだというが、今回は「洋食弁当」(3150円)を注文してみた。
3段重ねの弁当のふたを開けてみるととても豪華な内容である。
無作法とされる迷い箸をしながら食べる順番を決める。
まずは鴨のテリーヌから・・・・・肉臭~い!
気を取り直して海老を食べる・・・味がない!ただ茹でただけだ!
頭の中でたくさんの疑問符が泳ぎ始めるが、それを打ち消しながらコロッケを食べる・・・不味くはないが、旨くもない!
女房の様子をうかがうと私と同じで移り箸をしながら首をかしげている。
ご飯には二人とも手をつけていないのだ。
美味しいと思ったのは魚介類のテリーヌとロースト・ビーフと鶏の唐揚げ(玉ひでの鶏より旨かった)だけで、あとは不味くはないが感動のない味であった。
こんな陳腐な弁当では女房にあとでなにを言われるかわからないので、ハーフの「メンチカツ」(1100円)を追加する。
が、20分待っても、30分待っても出てこない!
しびれをきらして確認してみると・・・・・注文が通ってない(怒)とのことであった!
陳腐な弁当の代金6300円を支払って店を出たが、女房の次の発言で救われる。
「たまにははずれもあるよ、ドンマイ、ドンマイ」
ところが、
「ねえ、あれ買っていい?」
ときた。
笑ってごまかしていると、「ヤッター!ヤッター!」とスキップを始める。
「香味屋」の前の柳通りは閑散としているので誰にも見られなかったが、イイトシこいたオバハンのこんな姿を見たら人はどう思うだろうか・・・・・・
●竹隆庵岡埜「こごめ大福」・・クセになる大福である